髪の悩みについて調査したところ、多かった意見が「枝毛」や「髪のパサつき」、「ごわつき」でした。気を付けているつもりでも、日々ダメージを受けていく髪。「もともとの髪質がよくないから…」とあきらめている人も多いようです。
でもあきらめるのはまだ早い! 確かにくせ毛や猫っ毛など、生まれ持った毛質というものはあります。でも、ダメージによるスカスカになった髪の内部を補ったり、生活習慣を見直すことで、しっとりしなやかな髪を取り戻すことも可能なのです。
この記事では、ダメージヘアになる原因を追究していきます!
のり巻きとダメージヘアの深い関係
髪の毛は90%以上がタンパク質でできており、その構造はよく“のり巻き”に例えられます。一番外側の海苔にあたる部分が「キューティクル」、ごはんの部分が「コルテックス」、カンピョウやキュウリ、マグロなど具材がある中心部にあるのは「メデュラ」と呼ばれており、「コルテックス」がもっとも大きな割合を占めています。これらタンパク質のほか、12~14%程度の水分で健康な髪は作られています。
海苔が破れるとごはんがボロボロとこぼれてしまい、のり巻きそのものが貧相になるように、髪もキューティクルが剥がれてしまうとコルテックスが流出し、指通りが悪くなったり、パサついたり、枝毛や切れ毛ができたりすることに。これがダメージヘアの原因となるのです。
髪の内部に影響を与えるパーマ&カラーリング
髪が傷む原因はさまざま。一般的に言われるのがパーマやカラーリングなどの薬剤による損傷でしょう。健康な髪は弱酸性ですが、ヘアカラーはアルカリ性の薬剤でキューティクルを開き、髪の内部を染色します。パーマは1剤で髪内部にある「シスチン結合」を切断し、ロッド等で形をつけて2剤で再結合させる方法で形状を保っています。
共に髪の内部をコントロールしているため、髪を傷める行為であることは間違いありません。とはいえ、ひと昔前と比べて薬剤は大きく進化。ヘアサロンスタッフたちの研究もあり、極力傷まない方法で行っているサロンが増えています。